「腸にいいから」と、
ヨーグルト・納豆・キムチ・味噌などの発酵食品を
毎日のように摂っていませんか?
日本では特に
「善玉菌=正義」「悪玉菌=悪」
というイメージが強く広まっています。
でも実は、その考え方自体が
かなり単純化されすぎているかもしれません。
善玉菌を増やせばいい、は本当?
発酵食品に含まれる乳酸菌や納豆菌などは、
いわゆる「善玉菌」と呼ばれることが多く、
腸内環境に良い影響を与えるとされています。
そのため
善玉菌は多いほどいい
悪玉菌は減らすべき
という考え方が、
当たり前のように広まりました。
しかし、腸内環境は
善玉菌だけで成り立っているわけではありません。
悪玉菌も「必要な存在」
腸内細菌は大きく分けて
善玉菌
悪玉菌
日和見菌
が存在し、互いにバランスを取りながら共存しています。
悪玉菌と呼ばれる菌も、
免疫を刺激する
腸内環境に適度な緊張を与える
など、役割があります。
善玉菌だけを増やそうとすることは、
かえって腸内環境を乱す原因になることもあります。
腸内は「酸性か?アルカリ性か?」
ここで、もう一つ
誤解されやすいポイントがあります。
それは、腸内の
**酸性・アルカリ性(pH)**の話です。
一般的に
善玉菌は腸内を酸性寄りにする
悪玉菌は腸内をアルカリ性寄りにする
と言われています。
ところが日本では
「酸性=身体に悪い」
「アルカリ性=身体にいい」
というイメージが強く、
腸内環境でも同じように考えられがちです。
実は、腸にとって「酸性」は悪ではありません
腸内が適度に酸性に保たれることで
病原菌が増えにくくなる
腸のバリア機能が保たれる
といったメリットがあります。
一方、悪玉菌が増えて
腸内がアルカリ性に傾きすぎると
腐敗産物が増える
ガスが発生しやすくなる
便臭が強くなる
といった変化が起こりやすくなります。
「アルカリ性=良い」ではない
という点は、腸内環境でも同じです。
腸内細菌叢にも「陰陽」がある
東洋医学では、身体は
陰と陽のバランスで成り立つと考えます。
腸内環境も同じで、
善玉菌・悪玉菌のどちらか一方だけが
多ければ良いわけではありません。
陰があるから陽が生き、
陽があるから陰が制御される。
腸内細菌叢の世界でも、
このバランスを無視して
「善玉菌だけ増やす」ことは、
不調につながることがあります。
納豆菌は「万能」ではありません
納豆菌は非常に生命力が強く、
腸内でも生き残りやすい菌です。
しかしその強さゆえに
胃腸が弱い人
お腹が張りやすい人
下痢・軟便になりやすい人
では、
腸内環境を乱す原因になることもあります。
「身体にいいから毎日」
「日本人に合うから安心」
とは限りません。
ここで一つ、考えてみてください
よく聞く
「善玉菌:悪玉菌=2:1が理想」
という話。
この数字は、
いったい誰が、どんな根拠で言い出したのでしょうか?
体質も、食事も、生活習慣も違うのに、
本当に全員に同じ比率が当てはまるのでしょうか。
まとめ
善玉菌だけを増やせば腸が整うわけではない
悪玉菌も腸内に必要な存在
腸内は酸性・アルカリ性どちらか一方が良いわけではない
発酵食品や納豆菌は体質によって合わないこともある
「腸にいい」と言われる情報ほど、
一度立ち止まって、自分の身体に合っているかを
見直すことが大切です。
体質や生活習慣によって、
正解は人それぞれ。
気になることがあれば、
ぜひご相談ください。
